市長だより高知市トップへ
内和外順高知市広報紙「あかるいまち」より


市民・県民の図書館(2010年10月号)

本を手に、「市民・県民の図書館」をめざす、岡崎市長 ご承知のとおり、県立図書館・市民図書館のこれからのあり方等について、今後本格的な論議が始まります。

 市民図書館は、「市民の図書館」と名付けられ、戦後の日本の図書館をリードした輝かしい歴史を持っています。

 戦後間もないころ、図書館の本は大変貴重で、館外に本を持ち出すことはできなかったそうです。昭和24年に開設した市民図書館では、全国に先駆けて、館外への図書の貸し出しを始めたり、自動車文庫による配送貸し出し、図書館主催の林間学校の開催、映画鑑賞会など、まさに、日本の図書館のパイオニアとしての輝かしい歴史を築いています。

 最近の新しい図書館の大きな特徴は、「本を貸し出す」ことに加えて、多くの利用者の方々の悩みや課題を解決するための糸口となる本や情報を提供する「サポート機能」を併せ持っていることです。

 実際に他都市の図書館で実践されている事例を紹介しますと、専門的な健康・医療情報サービス支援や、子育て情報支援、学校教育の支援、農作物や病害虫対策を専門とする農業支援を得意とする図書館まであります。このように、今や図書館は、さまざまな分野における「相談情報支援センター」ともいえる総合機能を持ちつつあります。

 市民図書館の輝かしい歴史に学びながら、本当にいい意味での「市民・県民の図書館」をめざしてまいりたいと思います。

▲このページの先頭へ
Kochi city