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内和外順高知市広報紙「あかるいまち」より


奇跡の星(2010年7月号)

かけがえのない地球の水と、その搬送に必要なCO2量を考える岡崎市長 環境問題で著名な東京大学名誉教授・月尾嘉男(よしお)さんの講演を聴く機会がありました。月尾先生はカヌーが趣味で、仁淀川や四万十川にも度々遊びに来ており、最近は水質の良い仁淀川がお気に入りとのうれしい話もありました。

 月尾先生の環境の話は大変興味深いものがあります。地球は灼熱の太陽から絶妙の距離にあり、宇宙では珍しい水の惑星です。近くの金星は約460度、火星は約マイナス60度と、どちらも生命体には住みにくい星です。水と緑豊かな地球環境を、今脅かしているのは、人口の爆発と言われています。日本では少子化が進んでいますが、世界の人口は増え続け、2年後には70億人を超えると言われています。エネルギー消費量が世界規模で爆発的に増え、水と食料が決定的に不足してきています。世界では栄養不足で年間約900万人の方が亡くなり、うち約200万人は劣悪な水を飲んで亡くなる子どもたちだそうです。

 CO2の比較をすると、外国産と国内産の水1リットルでは、運送に掛かるCO2の排出量は100倍も違うそうです。皆さん、できるだけ国内産の水を飲みましょう。

 また土佐の宴会では、料理もほとんど食べずにすぐ席を立たれる男性も多いですが、せめて15分は料理を食べましょう。せっかくの料理ですし、捨てるのにも経費が掛かります。

  かけがえのない地球の水と食料を守っていくために、一人一人が身近なできることから環境を守っていきましょうね。

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