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内和外順高知市広報紙「あかるいまち」より


高知教師塾(2010年4月号)

幕末の、藩の学校や民間教育に思いをはせる岡崎市長  教育は国の大切な柱です。教育振興を怠った国は、やがて有能な人材の減少にみまわれ、衰退していく可能性が高いと感じます。

 先日、フィンランドの教育の話が掲載された興味深い資料を目にしました。

 1990年代、人口500万人のフィンランドは大変な経済危機に陥り、失業率も20%を超え、国家の危機を迎えました。この危機を、若干29歳の教育大臣が救います。

 彼は徹底的に教育に国家予算を投入し、フィンランドは世界的にもトップクラスの教育水準となり、若い人材の宝庫となりました。そして、携帯電話端末で世界第一位のシェアを誇るノキアが誕生し、経済危機を脱しています。

 日本のように資源が少ない国は、教育と人材育成が大切です。幕末の動乱期に、人口が少ない本県から多くの有能な人々が育ち、国内で活躍した背景には、地域に根差した藩の学校や民間教育があったからです。

 市では21世紀を担う人材を育てていくために、著名なカリスマ教師の原田隆史先生を大阪からお迎えし、昨年度から「高知教師塾」を開催しています。現在、第一期生30人、第二期生42人の先生方が育ってきているなど、全国でも初めての取り組みとして注目されています。

 先生方が広い教育観を持たれ、積極的に子どもたちとかかわり合うことで、高知の子どもたちが大きく育っていくことを願っています。

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