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内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
財政再建(2009年4月号)
財政再建を目指す、岡崎市長

 報道でもたびたび取り上げられていますが、財政問題が深刻になり、ご心配をお掛けして申し訳ありません。現在の高知市の財政危機は、平成十二年から十三年にかけての浸水対策や都市基盤整備、国体や文化施設の整備、清掃工場の建て替えなど、大型事業が集中し、この二カ年だけで約九百九十五億円という多額の借金をしたことが、最大の要因となっています。当時の財政見通しが甘かったことを深く反省しています。

 平成十七年には約二千七百億円あった多額の借金ですが、平成十八年度からその総額を減らし始めています。平成二十一年度は一年間で約百十億円程度借金を減らす見込みとなっており、今後の五年間で約七百億円以上の借金を減らしていく予定です。平成二十六年ごろには中核市の平均並みに落ち着いてくるものと思います。

 このように借金は着実に減らしてまいりますが、さらに難題があります。それは、市民生活を守り、発展させていくための財源の不足です。基金も底を突き、このままでは市民の皆さま方の生命と財産を守っていくための予算も組めなくなってしまうことに強い危機感を抱いています。

 これまでの財政見通しの甘さを心からおわび申し上げるとともに、この難局をどうすれば乗り越えることができるか、ぜひ一緒にお考えいただきますようお願いいたします。次の世代に借金を先送りせず、財政を破綻させないために、さまざまなお知恵をいただければ幸いです。

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