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内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
子どもたちのために(2008年10月号)
子どもたちのために

 常に「子どもたちのことを考え、子どもを愛し、生涯をかけて守り通した」吉川明男教育長が9月3日、突然にお亡くなりになりました。

 前日まで、いつものように「ニコニコ」と笑顔で、精力的に仕事をされていましたので、本当に信じられない思いです。ご家族の皆さんの深い悲しみを思いますと言葉もありません。

 吉川教育長には、追手前小学校と新堀小学校の統合など、難しい教育課題に全力で取り組んでいただきましたが、吉川さんが最も心を痛め、すべての小中学校で集中的に取り組んでおられたのは不登校の問題です。

 一時期、国においても不登校の子どもたちに無理に接触しない方がいいという雰囲気があり、不登校への対応には多くの課題がありました。

 吉川教育長は「教員が子どもとかかわらないでどうする!」という強い信念があり、教育長に就任以来「一人の子どもも放らない」ことを熱く訴え、すべての先生方が子どもたちに積極的にかかわるよう、全身全霊をかけて取り組んでいただきました。

 そこにあるのは、常に「子どもたちへの愛」であったと感じます。子どもたちの健やかな成長には、家庭教育と学校教育がバランス良く積み重なっていくことが大切ですが、まだまだ課題は残っています。

 吉川教育長が最も大切にされた「子どもたちの幸せのために」、私たちもその尊いご意志をしっかりと引き継ぎ、21世紀を担う子どもの成長を見守ってまいりたいと思います。

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